フランチャイズ加盟による事業の多角化とは?

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以前のコラム『フランチャイズ加盟のポイント』では、主に個人(起業として)のフランチャイズ加盟について考えました。

今回は、法人とフランチャイズ加盟の関係について考えたいと思います。

 

新規事業におけるシナジー効果とは

企業が新規事業を展開する場合、通常、既存事業とのシナジー(相乗効果)を考えます。

例えば、製造業であれば「保有技術を活かした開発」「同一の製造ラインでの製造」などが考えられますし、「現在の販売チャネルの活用」「仕入や販売の共有化によるシナジー」などもあります。

「富士フイルム」を例としてあげると、既存事業『写真フィルム』で培ったコア技術を新規事業へと展開しました。抗酸化技術、微細化技術、コラーゲン技術は、化粧品(アスタリフト)へ、偏光板保護フィルム技術は、液晶用フィルム(フジタック)へと展開されました。

 

FC加盟による新規事業ではシナジーは不要?

では、フランチャイズ加盟による多角化という手段を取る場合はどうでしょうか?

実は、既存事業とのシナジーをあまり考える必要はありません。むしろ、既存事業の弱みを補う、出来る限り離れた事業へ加盟したほうが良いとも言えます。

フランチャイズ本部は、基本的には、加盟者がその事業に関して未経験であることを前提として教育システムなどの設計をしています。このノウハウを素直に吸収することが重要です。フランチャイズ加盟で事業を成功するためには、本部から提供されるノウハウをゼロから学び、吸収し、素直に実行していく姿勢が大事なのです。しかし、下手に経験や知識があると素直に指導を受けられず、結果的に失敗してしまうケースも多いのです。

 

フランチャイズ加盟での成功ポイントとは?

フランチャイズ加盟で成功する最大のポイントは、ズバリ「本部選び」でしょう。本部選びの際には、自社の経営理念や将来ビジョンに従って絞りこむとともに、マニュアルやトレーニングなどの教育システムがしっかりと構築されている本部かどうかをしっかりと見極めていく必要があります。

また、いくら本部からノウハウが提供されるとは行っても、新しいことに挑戦していくことに変わりはありません。間違っても、既存事業でリストラ対象になるような人材を担当させてはいけません。むしろ、エース級の人材を担当させなければ決してうまくはいかないでしょう。

 

最近は、新規事業へ挑戦する企業が増えているようです。当社にも、新しい事業としてフィットネスジムを考えているという相談が増えています。

激変の時代、生き残りをかけた新たな挑戦をしている現れだと思います。

 

アメリカンジム・フランチャイズは投資額も大きいため、基本的には法人企業に向いているフランチャイズです。

既存事業の経営資源を活かした新規事業の展開もありますが、フランチャイズ加盟による新規事業展開も一つの方法として検討してみてはいかがでしょうか。

まずは、お気軽にお問い合わせください。