今回はフランチャイズビジネスを加盟者の立場から考えてみたいと思います。

フランチャイズビジネスにおいて、本部と加盟者は各々独立した事業体であり、契約に基づいて双方で役割分担をして事業を行うことになります（フランチャイズビジネスとは？）。

そのため、業績の良し悪しは全て加盟者の自己責任である認識が必要です

これを前提に、フランチャイズ加盟のポイントを確認しましょう。

起業の方法としてFC加盟が適切か？

起業（独立）の方法として、フランチャイズ加盟をすることは有力な選択肢の１つとなります。しかし、「自身で考えた商品やサービスを世間に出していきたい」「自身の創意工夫を発揮したい」という場合にはフランチャイズ加盟が向かないケースがほとんどです。

自身の夢を実現するための手段として、フランチャイズ加盟が適切なのか。加盟そのものが目的となってしまわないよう、慎重に考える必要があります。

フランチャイズ加盟のメリットとデメリットをまとめました。

そのFC本部で本当に良いですか？

フランチャイズ本部を選ぶ場合、第三者の意見を聞くことは大事です。しかし、「有名な人が紹介していた」「知人から勧められた」「儲かると言われた」など外部の意見から安易に判断していけません。

万人に良いフランチャイズ本部などは存在しません。自身の想いや考えを中心に、自身の性格や指向を客観的に分析し、素直に「やりたい」と思う業種・業態、本部を絞り込み、選んでいくことが大事です。

事業計画は立てたか？

事業計画は、事業という海原に乗り出す際の海図となる重要なものになります。自分の立てた目標に対して、どのようなルートで到達するのか。その計画書を準備しておくことで、不測事態や危機に対処することができます。また、短期的な計画だけでなく、中長期的な計画を立てて事業に取り組むことが重要です。

自己資金は十分に準備できているか？

フランチャイズに限らず、ビジネスを始める際には大きな資金が必要になります。個人の起業における資金調達において、全額を借り入れで事業を開始しようなどと安易に考えてはいけません。自己資金は開業資金の最低でも３分の１、できれば半分以上を準備しておくことが望まれます。また、事業を開始し順調に売上が上がってくるまでは一定の期間がかかります。したがって、軌道に乗るまでの生活費（運転資金）を自己資金の中から確保しておくことも必要です。

「事業に投入できる資金＝創業時の自己資金－事業が軌道に乗るまでの生活費（運転資金）」と考えてください。

ビジネスを開始してから一定期間の収支の例や、シミュレーション結果を、フランチャイズ本部が提示してくれるケースがあります（開業提案書などという）。その内容を参考に、自分自身で計画を立ててください。

契約の重要性を認識すべし

フランチャイズビジネスは「契約」により結ばれた継続的な取引関係です。フランチャイズ契約は、あくまでもビジネス上の契約であり、事業者間の民法上の取引契約にあたります。消費契約とは異なりクーリングオフなどはできません。本部から提示される書類の内容を十分に理解しないまま契約してしまい、後でトラブルになるケースが多く見られます。契約の重要性を認識し、本部から提示される書類を十分に確認のうえ、慎重に検討してください。

フランチャイズ加盟により個人で事業を始めた人も、その後、店舗を増加・事業を拡大し法人化も行い、複数店経営を行っている加盟者は沢山います。また、フランチャイズ加盟においては、法人による加盟も増加しています。

アメリカンジム・フランチャイズは投資額も大きいため、基本的には法人企業に向いているフランチャイズです。初期投資にどれくらいかかるのか？収支はどのようになるか？

まずは、お気軽にお問い合わせください。